たけしの家庭の医学 2020年2月4日
テレビをつけたら非常に興味深いテーマだったので、ついつい見てしまいました。
「冬の突然死を防ぐ」というのがテーマで、しかもその病気はどれも循環器科特有の病気でした。
①脳梗塞
②大動脈瘤
③心筋梗塞
たまに見ている番組で、いつもは大袈裟な表現が多いですが、今回は割と分かり易くまとまっていて、病気の症状もよくあるシチュエーションになっていました。
①の脳梗塞については、心房細動という不整脈のせいで巨大な脳梗塞を起こして命を落とすというものでした。
これはまさに小渕元総理大臣が亡くなった状況と同じです。
ちゃんと病院へ行き、高血圧と不整脈の管理をしていれば防げたかもしれないという内容でした。
このテーマについてはNHKなどでも扱っており、もっと浸透してほしいと切に願っています。
②の大動脈瘤は「声のかすれ」から胸部大動脈瘤を診断するというものでした。
一般の方からするとそんな事ありえるの?と思う内容かもしれませんが、これも大動脈瘤を診る側からすると、古くから言われている胸部大動脈瘤の代表的な症状です。
実際に声のかすれから胸部大動脈瘤の診断に至ったケースは数える程しかありませんが、声のかすれ(嗄声)⇒大動脈瘤という思考は研修医時代から刷り込まれています。
これもレントゲン・CTですぐに診断に至るので、疑わしければすぐに病院へ行きましょうという内容でした。
③の心筋梗塞は胸痛などの前兆があり心筋梗塞に発展してしまった症例でした。
この場合も下図のような心臓CTを撮れる病院へ行けば、未然に防げます。
しかし心筋梗塞の半分は前兆が全く無いと言われています。
高血圧や糖尿病、家族歴など怪しい点があれば、少々面倒かもしれませんが、一度精密検査を受けてみるといいかもしれません。
今回の番組の内容は、どれも非常に興味深いものでした。